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初夏の北海道でクラス会
【札幌市交通資料館 地下鉄試作車 すずかけ号】
image : Photo Depot
営業車としても長年使われた最終的な試作車,1001号. 電車らしくなったが,足まわりはすずかけ号同様,日野のトラックやバスのパーツが多用されている. 2車体連節車で最大4セット8車体編成で活躍した. 乗り心地は,ゴムタイヤと空気バネの組み合わせから連想されるソフトなものではなく,ゴツゴツ(←路面振動)ブルブル(←大きな窓の車体が共振)騒がしいものだった. 各車体の端に1軸台車2種類各1台,車体中央に駆動用2軸台車1台を備え,それぞれの振動数が異ることが,不可思議な乗り心地の原因だった.
当初計画では青天井だった高架線区間にシェルター(雪覆い)を設けることになったが,タイヤは大型車の汎用品が充てられた. 当然これには地下鉄では不要となる滑り止めのための刻みが掘り込まれ,各駅で急な加速と減速を繰り返すことによって発生したゴムの飛沫がトンネルやシェルター内に充満することとなった. それが発熱した電車の抵抗器に付着するので,焦げたゴムに燻された地下鉄施設に立ち入れない市民も出てくる始末となったが,試作車では想定しなかったことが次々吹き出すこととなった. ゴムの飛沫はスリックタイヤで解決し,その他の問題も納まり,引き続き開通した2路線にもゴムタイヤ電車は継承された.

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